いしかわ就職・定住総合サポートセンター(ILAC)さま
企業DATA
いしかわ就職・定住総合サポートセンター
UIターンサポート石川
統括マネージャー 村 弘行さま
ひとり一人に寄り添い、
石川県での幸せな暮らしを後押ししたい。
平成28年4月、石川県の人材確保・活用を促進するために開設され、以来、600名を超える人々の移住を行っている、いしかわ就職・定住総合サポートセンター、通称ILAC(アイラック)。統括マネージャーであり、人材コーディネーターとしても活躍されている村さんにILACのサポート内容やその根底にある想い、今後についてお話を伺った。
石川県での仕事と生活をトータルにサポート
ILACは、石川県へのU・Iターン希望者や県内で就職を希望する方への就職・移住相談をはじめ、企業と人材とのマッチングを国と県が一体となって行う組織です。
一番の特徴は、石川県で「働く」、「暮らす」ことに関してワンストップで支援するプラットフォーム型の連携を行っていること。学生、女性、高齢者から県外からの転職希望者まで、「働く」「暮らす」に関わる幅広い方々へのサポート体制が整っています。
例えば「働く」に関して、ILACには、「ジョブカフェ石川」、「若者サポートステーション石川」、「マザーズハローワーク」などの機関があり、目的に合った窓口が用意されています。仕事を探すとき、どのようなサポートを求めるのかは人によって異なり、企業を紹介して欲しい方もいれば、自分を見つめ直す機会やアドバイスを必要とする方もいるでしょう。まずは専任のアドバイザーがしっかりと話を聞き、相談内容によっては他の機関と情報を交換し連携して、ひとり一人のニーズに合ったきめ細やかな支援を提供しています。
相談者目線の誠実な対応で、移住から定住へ。
「暮らす」に関する相談、つまり石川県への移住やU・Iターン転職については、UIターンサポート石川が主に担当します。自分や家族の将来を左右する決断だけに難しいこともありますが、生活環境が変わることを理解し、石川県での暮らしがより具体的に思い描けるよう、地域の経済状況の違いをはじめ、メリット、デメリットを具体的に掲示するなど、その人にあった生活スタイルを自分自身で拓いていける支援を心がけています。
ひとくちに石川県といっても実際は広く、加賀と能登では求人のニーズや住宅事情、暮らし方も違います。より正確な情報を伝えるため、時には相談者と同行して職場の雰囲気を見学したりすることもあります。実際に移住するまで早くても3カ月、時には1年以上にもなりますが、決して焦らず最適な着地点を探すことが結果的に定住につながると信じて職員一同取り組んでいます。
私たちUIターンサポート石川の業務の基本は、「移住先や仕事を探す」ことです。その際忘れてはならいのが「その人に合った」居住地や職場であるかということ。目の前の求人にマッチングするだけでは、本当の意味でのサポートにはなりません。ILACが目指すのは、すべての方が幸せな生活を維持できる環境を整えるためのバックアップです。
企業の成長も支援。人材需要を創出し石川県を元気に。
石川県には、高い技術力でニッチトップに輝くなど魅力ある企業がたくさんあります。このような企業がもっと増えれば、おのずと就職する人も増え、結果として石川県全体の産業を活性化することになります。加えて、U・Iターンで定住する人が増えれば、人口の減少をくい止めることもできます。
こうした背景もあり、企業の成長は石川県が直面するさまざまな問題を解決する糸口でもあるという信念の下、5名の人材コーディネーターによる企業訪問を実施。経営者と共に業務内容の見直し、経営改善、事業継承といったさまざまな課題を掘り下げ、人材活用の専門家として成長に必要な人材像の明確化や会社の将来につながる人材活用法、助成金の案内などを行っています。
JJC(人材情報センター)さんと行っている高度専門人材確保事業も、企業の成長を支援する取り組みの一つ。高い技術や知識を持つ人材を活用して事業を堅実に成り立たせ、雇用の安定、新規求人の開拓につなげていくのです。相談者だけでなく、企業や経営者にとっても頼れる存在となって、互いにwin-winの関係を築けることがILACの強みでもあります。
相談者の方が何を求めているかをいち早く掴み、最適なサポートへ導いてくれるJJCさんのノウハウをとても頼りにしています。また、企業として地域創生に取り組まれていることから、私たちの活動と合致する考えを持っていらっしゃるとも感じています。今後も、よりよい結果を出せるようコミュニケーションを取りながら共に前に進んでいきましょう。
(2018年6月取材)